「シェリル嬢。大丈夫か?」
「は、ぃ」

 その後、私はギルバート様に支えられ、客間に戻ってきていた。ギルバート様は私の身体をソファーに座らせると、私の背を少しだけさすってくださる。……うぅ、本当に情けない。私の胃、こんなにも虚弱だったっけ……?

「どうぞ、シェリル様。お水とお薬でございます」
「……ありがとう」

 それからしばらくして、マリンがお水とお薬をトレーに載せて持ってきてくれる。そのトレーを受け取り、お水でお薬を流し込む。……もう少ししたら、お薬が効いて楽になるだろう。

「……シェリル嬢、本当に、大丈夫か?」
「大丈夫、です」

 ギルバート様は、またそうおっしゃって私の顔色を窺ってくださる。うぅ、もう少し、もう少し耐えるのよ、私。きっと、お薬が効いてくる……はずだから。

「……いろいろと、気が付かなくて悪かったな。もっと、シェリル嬢のことをきちんと見るべきだった」
「い、いえ、私が勝手に押しかけたに等しいので……」

 そもそも、ギルバート様が私を気遣う必要などない。私は勝手に押しかけてきたに等しいのだ。普通ならば客間を与えられるような存在ではない。それは、私が一番わかっている。