まあ、あたし的にはあの『王子』と付き合ってるってだけでくるみブランドも上がるし注目ももっとされるからメリットは大きいかも。



そうなったからには、本当の『彼氏』と縁を切らないとね。



その場でスマホを出して、彼に電話をかけた。



「もしもし?」

《なに? 電話とか珍しい》

「あたし達、別れよ」

《すごい急じゃん。なんで?》

「新しい人見つけた」

《おー…、まじか。分かった、俺も他探すわ》

「うん、今までありがとね」

《そっちもな》



それだけで切れた電話。



これでもう終わり。



本っ当に中身のない関係だったな…。



思い出も何もない。



悪い人ではなかったけど…。



少なくとも、神城の方がよっぽど今のあたしと心が通じてるような気がする。



神城を見ると、「まじ?」という顔であたしを見てる。



「…俺も他の女と関係切らなきゃダメ?」

「遊ぶのは別にいいけど、絶っっっっっ対に知り合いにバレないようにしてよ?」

「あいよ…」



まあ、とにもかくにも、こうしてあたし達は付き合うことになった。



これからどうなるか分からないけど、あたしの高校生活、これからも何事もなく過
ぎていきますように…。



**
「で、あたしは犬から彼女に昇格?」

「それはどうだかな」



やっぱり悪魔だ!!!