独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
俺の質問に答えない琴子の頬を両手で包んだ。

「琴子が俺をどう思っていても、途中で止める気はない」

「……はい」

琴子は目を閉じ、俺に身を委ねた。

「どれだけこのときを待ち望んだか……。やっと君を俺のものにできる」

「……え?」

琴子に考える隙を与えず唇を重ねる。

「ん……っ」

強引に口の中に舌を差し込み、琴子のネグリジェの前開きのボタンをはずして胸をまさぐる。指の腹で胸の尖りを擦ると、琴子は羞恥に身を捩った。

硬くなった琴子のそれを指で摘み上げ、官能を引き出すように愛撫する。

その間もキスを続け、口腔の隅々まで舐め尽くした。

唇が離れると、俺が注いだ唾液が琴子の小さな口の端からこぼれる。

扇情的な姿に、俺の自制の紐は早くもぶち切れてしまいそうになった。

「んっ……透哉さん……っ」

唇で琴子の首筋や肩をたどると、胸を突き返された。

「私は……どうしたら……?」

「なにかしてくれるのか?」

ぐいっと手首を掴み、指先にキスを落とした。

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