独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい

私は伯父に報告するためメールを開く。

【伯父さま、こんばんは。お仕事は順調かしら？　こちらは本日無事に結納を交わしました。新居への引っ越しは来週日曜日の予定です。どうか温かく見守っていてね】

伯父のいるイタリアはちょうどランチの時間帯だったからか、すぐに返信が来た。

【琴子、おめでとう。こちらの仕事は順調だよ。真崎貿易グループとの業務提携の話もスムーズに進んでいる。琴子のおかげだ。琴子の結婚式までに一旦帰国する予定だから、その際にはぜひ透哉くんにも挨拶をさせてほしい】

伯父の会社がうまくいっている様子で、私は胸を撫で下ろした。

透哉さんの両親は不承不承だとしても、私と透哉さんとの結婚を認め、約束通りの対応してくれている。私はその恩義に報いなければいけなかった。