トライアングル 下
【あとがき】
最後までご拝読頂きありがとうございます。



この作品は誰もが経験した事があるであろう

青春時代の甘く切ない恋愛模様。

不器用で叶わぬ恋を大スペクタルで描いてみました。



気付いて欲しかったのはこの作品の裏に隠された

梨緒の想い。

梨緒が訴えかけた "梨緒's STORY" です。



この物語は紐解けば

野球部の練習中の事故。

梨緒の死から始まります。



作品の中で女神と出合い→レース→競争→

と、進んで行きますがこれは3人の思い出に沿っているんです



女神(幼稚園)→レース(1年生)→競争(2年生)

と、いうように



これは梨緒の「思い出して!楽しかった、仲の良かった日々を!」という想いからなのです



そして、野球の戦い!

それは事故と繋がります

その後それは女神の仕業だったと知ります。

つまりは梨緒は「女神(神様)のせい!」仕方なかった。そう言いたかったのです。



さらに二人がヒートアップするシーンで

ボクシング→剣道→弓道→銃撃戦

へと進んできますが

その後、すべてを仕組んだ女神を

銃を持った女神を

弓道→剣道→ボクシング→

さらには野球

で、トドメを刺すことで

話を逆行させ

無効化、精算させたかったんですね

「事故は事故。忘れなさい」と。



2人が原因で起きてしまった事故。

実際2人は自身を責めるわけですが

梨緒からしたらそんなに自分を責めて欲しく無かった。



何より自分が原因でもつれてしまった関係が嫌だった。

その精算も含めて関係が修復するようにしたかった。

アルバムの最後からも分かるように

関係を修復しようとしていた

その矢先の事故。

全てがこじれてしまった後悔が見せた

梨緒が作った"夢"なんですね。



夢というよりも願い。

梨緒はずっと願ってたんです

『3人、、、ずっと仲良く』

と、、、



この作品を通じて伝えたかった事は

『相手を思う事の大切さ。

争い、いがみ合う事で生むものとは、、、』です



誹謗中傷、迷惑行為、凶悪事件

コロナが蔓延するとそれらも蔓延してきて

有名人の自殺や、暴走運転など

ニュースで騒がれる日が多いように思えます。



もちろんストレスを抱える世の中です

大変なのはわかりますが



梨緒のような自分よりも相手を思えるような気持ち



そういう人がより多く増えてくれれば

世の中もコロナも

自分を取り巻く環境も

変わってるのではないのか?



そういう想いをこの作品を通じて

少しでも感じて頂ければ

と、思っております





























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