「ええっ!? プロポーズされたぁ!?」

「ち、ちよっと!声が大きい!」

 その次の日、仕事が休みのわたしは、友達の侑子(ゆうこ)に昨夜のことを話した。

「篠原くんって、あれだよね?ずっと片思いしていた相手だよね?」  

「うん」

「えー。まさかの10年ぶりに会って、そのままプロポーズ?」

「う、うん」

 まぁ、そうなるよね。普通は……。わたしだって、そう思ってるし。

「へぇ……。運命の再会ってヤツ?」

「う、運命……?」

 これって、運命って言うの?

「そう、運命。 でもさ、ずっと好きだったんでしょ?その彼のこと」

「好きだったって言っても、昔の話だし……。今はその、そういうことでもないっていうか」

 そもそも、再会したとはいえ、好きなのかどうかも分からない。あの時好きだったとはいえ、あれからもう10年も経っている。

「で、プロポーズの返事は? どうするの?」

「どうするって……」

 そう言われても、いきなり結婚と言われても……。そんなすぐには、決められないよぉ。

「結婚、するの?」

「分からない……」