これは運命……。そう思わざるを得ない。

「だからわたし、篠原くんの妻になることを決めたの。 だって運命には、抗えないものでしょ?」

「そうだな。運命には、抗えないよな?」

「うん。抗えない、ね」

 再会という運命から逃れることが出来ないわたしたちは、これからもずっと夫婦として生きていくことを選んだ。

「そういや、光莉は今どこに住んでるんだ?」

「わたし? わたしは、お店から近い所にある社宅に住んでる。歩いていける距離の所にあるよ。会社が少し家賃を負担してくれているから、そこに住んでるんだ」

「なるほどなぁ。結婚するなら、家引き払わないとだよな?」

「あ~、そうだね。 でもすぐには出ていけない」

 今の家から引っ越すなら、退去することを会社にも報告したいと。あと、手続きしないといけないし……。

 これから、大変になりそうだな。頑張ろう。

「住む所が決まるまでは、今の家に住んでればいいよ。決まったら出ていけるようにすればいいさ」

「……そうだね」

 出ていく準備を、今から始めなくては……。忙しくなりそうだな。