「ただいま」

「あ、おかえり拓海くん」

 仕事を終えて家に帰宅すると、妻である光莉が笑顔で夕飯を作って待っていた。

「お、いいニオイだな」

 とキッチンを覗くと「今日は親子丼にしたの」と光莉が嬉しそうに言っていた。そんな光莉の笑顔にいつも、俺は助けられているし元気をもらっている。

 結婚してまだ間もない新婚だけれど、俺は毎日幸せなんだ。光莉とは休みも違うし、働く時間も違うけれど。それでも俺はこうして毎日光莉のそばにいれることを嬉しく思っている。

 光莉と結婚して生活はだいぶ変わった。だけどその分、嬉しいことも楽しいこともふたりで分け合えるからとても充実している。

 「拓海くん、もうご飯にする?」と聞かれた俺は「腹減ったから食べる」と答えて一旦寝室へと入った。

 部屋着に着替えて戻ると、すでに丼(どんぶり)の中には美味しそうな見た目の親子丼が乗っていた。光莉はお吸い物を盛り付けながら「卵は拓海くんの好きな、ふわとろのヤツにしたよ」と言って笑っていた。

「美味そう」

「じゃあ食べよっか」
 
 向き合いお互いに手を合わせて、親子丼を口に入れた。