そうして、女子力の高い彩の手にかかれば、五分もしないうち、これは誰ですか? ってくらいの変貌を遂げていた。

「……彩、ちょっとこれ、やり過ぎなんじゃない?」

「それは、鈴がいっつも面倒だからって、オールインワンのクッションファンデと色つきリップで済ませて、マスカラもつけないからそう見えるだけしょ?」

「……そうかなぁ。なんか、七五三みたいじゃない?」

「なーにいってんのよ。メチャクチャ可愛いから大丈夫だってば。それに、今日は服も、前に私が選んであげたティアード袖の可愛いチュニック着てるんだからバッチリじゃん。もっと自信持ちなさいって。心配なら、今から窪塚に写真送って感想訊いてみる?」

「……いえ、結構です」

「もう、そんな照れてないで、写真送ったついでに一緒に帰ればいいのに」

「……今日は疲れてるからヤダ。それに照れてないからッ」

「はいはい、分かった分かった。まぁ、鈴のそういう素直じゃないところも可愛いんだけどさ。たまには素直になってあげたら、窪塚メチャクチャ喜ぶと思うんだけどなぁ……。あいつ、いっつもポーカーフェイス決めてるけど、鈴のことになると人が変わっちゃうみたいだし」

「……どういう意味よ?」