今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
♡Love ♾ 3

お互いを束縛



「歌ちゃん、どうしてお兄ちゃんになんでも話しちゃうのっ?」


自分の教室に戻ると、いてもたってもいられず親友の歌ちゃんに詰め寄った。


彼女の前の自分の席に座って睨んでいるけど……。


歌ちゃんは自分の席について塩せんべいをボリボリ食べながらスマホをいじっていて。


「ろーしたの?」


口の中に食べ物が入っているからもごもごしてるみたい。


私が怒っているのなんて全然怖くないみたいで平然としてる。


「私が何人かに告白されてたってことをお兄ちゃんに話したでしょ?」


「うん、だってお兄様に聞かれたから」


「そんなこと言わなくていいよ」


「だって美味しいお菓子貰ったんだもん」


「なっ……」


なんと、歌ちゃんったら買収されていたのか……。


ちなみに歌ちゃんは大食い……いや食べることが大好きで休み時間にはしょっちゅう何か食べている。
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