【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。

*放課後デート



『美央、どう?』

『とても美味しいよ、スクランブルエッグは今日もすっごく美味しい』


 朝起きて制服に着替えるとリビングに降りる。すると、テーブルの上にはお母さんお手製スクランブルエッグにソーセージ、サラダにミネストローネ、食パンが並んでいる。

 食パンを一口サイズにちぎってミネストローネにつけて口に入れた。トマトの酸味と小麦粉の甘みがマッチしてとても美味しい。


『朝ごはんの話ではないわよ。学校よ、昨日初日だったじゃない。どうだった?』

『まだ一日しか行ってないからわからないけど、哉斗くんとずっと一緒に居られるのは嬉しいし、楽しい』


 九時くらいから十七時まで一緒にいられるのは本当に嬉しくて……まだ一日目だけど、幸せだなぁって思った。


『美央が楽しそうで良かったわ。それに今日の髪型も可愛いわね』

『本当? 良かった』


 私は食パンを一口サイズにちぎり、ミネストローネと一緒に食べる。美味しい……!


『早く食べちゃいなさい。哉斗くん迎えにくるわよ』


 私は頷くと手話は一旦やめて朝ごはんを食べ始めた。


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