君がくれた花言葉
認めたくない恋
翌日、優月は目を覚ましはしたが、話すことは出来ないため、僕はあえて知らないフリをした。この時に少しでも話しかけてあげれば。
どれだけ後悔しても何も結果は変わらないのに。
優月がまともに話せる状態になったのは呼吸器をつけてから6日後だった。
「…お、おはよっ。」
優月の声がして僕はすぐに目を覚ました。
「優月っ…!大丈夫か?」
「うん。大丈夫。心配かけちゃったね…ごめんね。」
「いや、僕は全然大丈夫だけど…優月が大丈夫なら良かった。」
「心配してくれたの?ありがとう!」
優月の笑った顔を久しぶりに見た。優月の笑った顔を見るととても心が軽くなる。この気持ちはなんだろう。体調でも悪いのか?どうした自分。落ち着け心臓。
「内豊くんめちゃくちゃ険しい顔してるよ?大丈夫。体調でも悪い?」
「何かデジャヴじゃない?」
「確かに!私が心臓痛かった時も内豊くんが心配してくれてね、!」
「何かどこか痛いとかじゃなくて心臓がすごく早く脈打つんだ。何か病気かな?」
「うーん、でも内豊くん心臓病だったっけ?」
「いいや。」
「じゃあ何かアレルギーのあるもの食べた?」
「アレルギーないし、あったとしてもここは病院。アレルギーのある食べ物をわざわざ食べさせたりしないよ。」
「じゃあ恋じゃない?!恋!」
「……恋?」
「そうそう!好きな人できたの?誰?教えて?」
「いやいや僕に限って好きな人できるとかないよ。」
「えー男の子なんだから好きな人の1人や2人いるでしょ〜!」
「いないって!まずまずこの病院生活で好きな人ができるかって話だろ?」
「うーん内豊くんの近くにいる女子……うーん……私とか?!」
ドクッ…
「なわけないだろ…!」
なんだ?今なんで心臓はねた…?
は?僕に限ってそれは無いだろ。僕なんかが…優月のことなんて…え?
「何テンパってんの?」
笑いながら優月が問いかける。
「べ、別にテンパってないから!」
「ん〜まぁ〜私の事好きなんだったら付き合ってあげなくもないけどね。」
満面の笑みで重みのある言葉を発する優月をとても可愛く感じた。それと共に切なく感じた。
きっとこの時に僕は優月のことを好きになっていたのだろう。自分でも気づいてはいた。でも僕は認めたくなかった。例えば好きな人がもうすぐ死んでしまうというのに恋心なんか持っても仕方ないのではないかと思う。優月には申し訳ないが、この時の僕はいつ死ぬか分かっている人を好きになるのが無駄だと思っていたからだ。
この時に君に好きだと伝えていれば、何か変わったのかな。
「なぁ優月。」
「ん?」
「もしもホントに僕が優月のこと好きだったらどうする?」
「う〜ん。どうだろう。さっき言った通りかな…?」
いたずらな笑顔でそう答える優月。
あぁこの気持ちは恋か。僕は優月が好きなんだ。優月に恋してるんだ。
認めたくなかったけどこの気持ちをこの時の僕に止めることは出来なかった。
どれだけ後悔しても何も結果は変わらないのに。
優月がまともに話せる状態になったのは呼吸器をつけてから6日後だった。
「…お、おはよっ。」
優月の声がして僕はすぐに目を覚ました。
「優月っ…!大丈夫か?」
「うん。大丈夫。心配かけちゃったね…ごめんね。」
「いや、僕は全然大丈夫だけど…優月が大丈夫なら良かった。」
「心配してくれたの?ありがとう!」
優月の笑った顔を久しぶりに見た。優月の笑った顔を見るととても心が軽くなる。この気持ちはなんだろう。体調でも悪いのか?どうした自分。落ち着け心臓。
「内豊くんめちゃくちゃ険しい顔してるよ?大丈夫。体調でも悪い?」
「何かデジャヴじゃない?」
「確かに!私が心臓痛かった時も内豊くんが心配してくれてね、!」
「何かどこか痛いとかじゃなくて心臓がすごく早く脈打つんだ。何か病気かな?」
「うーん、でも内豊くん心臓病だったっけ?」
「いいや。」
「じゃあ何かアレルギーのあるもの食べた?」
「アレルギーないし、あったとしてもここは病院。アレルギーのある食べ物をわざわざ食べさせたりしないよ。」
「じゃあ恋じゃない?!恋!」
「……恋?」
「そうそう!好きな人できたの?誰?教えて?」
「いやいや僕に限って好きな人できるとかないよ。」
「えー男の子なんだから好きな人の1人や2人いるでしょ〜!」
「いないって!まずまずこの病院生活で好きな人ができるかって話だろ?」
「うーん内豊くんの近くにいる女子……うーん……私とか?!」
ドクッ…
「なわけないだろ…!」
なんだ?今なんで心臓はねた…?
は?僕に限ってそれは無いだろ。僕なんかが…優月のことなんて…え?
「何テンパってんの?」
笑いながら優月が問いかける。
「べ、別にテンパってないから!」
「ん〜まぁ〜私の事好きなんだったら付き合ってあげなくもないけどね。」
満面の笑みで重みのある言葉を発する優月をとても可愛く感じた。それと共に切なく感じた。
きっとこの時に僕は優月のことを好きになっていたのだろう。自分でも気づいてはいた。でも僕は認めたくなかった。例えば好きな人がもうすぐ死んでしまうというのに恋心なんか持っても仕方ないのではないかと思う。優月には申し訳ないが、この時の僕はいつ死ぬか分かっている人を好きになるのが無駄だと思っていたからだ。
この時に君に好きだと伝えていれば、何か変わったのかな。
「なぁ優月。」
「ん?」
「もしもホントに僕が優月のこと好きだったらどうする?」
「う〜ん。どうだろう。さっき言った通りかな…?」
いたずらな笑顔でそう答える優月。
あぁこの気持ちは恋か。僕は優月が好きなんだ。優月に恋してるんだ。
認めたくなかったけどこの気持ちをこの時の僕に止めることは出来なかった。