私の知らない恋の話。
連絡先交換し忘れたの後悔してるんだよね
「みーなーぎーちゃんっ」
「わっ、と、……あぁ、真緒くん」
「おはよ〜」


今朝、にっこにこの笑顔で教室で待っていてくれたのは森沼くん……ではなく真緒くん。
朝からテンションマックス、ピアスもキラキラ。
耳にかかった髪が、ピンで止められてて、昨日よりあっさりした印象。


「おはよ」
「昨日はありがと。でさ、俺としたことが、連絡先交換し忘れたなって思って。しない?」
「あぁ、それなら全然。ていうか誰からでももらってくれたらよかったのに」
「いやいや、それじゃあ深凪ちゃんに会いに来る口実、無くなっちゃうじゃん?」
「でも、英語の講座一緒なんでしょ?」
「もー。会える回数は多い方がいいよ?」
「そんなもの?」
「そんなもの」


よくわからないけども、満足してるらしいならいいや、と連絡先を交換。
何故かアイコンがトイプードルなのには驚きだけど。


「ねえねえ、今日の放課後、遊び行かない?」
「んー?今日はいいよ。寝たい」
「あ、直球だね」
「うん、眠い」

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