私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
……葵
 
 大好きな仕事を初めたころは、毎日が楽しくて沢山のことを覚えることに必死だった。

 キレイは花束を作りたい、お客様が手にした時喜んでもらいたい。

 その一心で頑張ってきた。


 そんな時に出会ったのが
 『上川竜次』さんだった

初めての彼氏で浮かれていて、あの時は私の手もキレイ。

 少しずつゆっくりだけど二人の距離も近づいて行く、バラのトゲを刺した絆創膏を見て、痛いよな、気をつけろよといたわってくれた。
 そんな優しさがたまらなく嬉しかった。

 心の中で温かい愛情で満たられいく、あなたの誕生日に赤い小さな花束を送った。

 花言葉なんて知らないだろう、それでも良かった。



   
  あなたの笑顔が好きだから。




< 18 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop