私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
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 車で2時間、この距離がもどかしい。
会いたくても、会えない。


 電話では声を聞くことが出来ても顔を見ることが出来ないせつなさ。


 ときどきゆずるさんが遠い世界の人に感じてしまう、会えないと余計なことばかり考えて。


 それでも彼を信じられるのは近くにお祖母様がいてくれるから。


 寂しいときはホームに行って会話をして心を落ち着かせる。


 週末はやっと会える、会えると思うと、ドキドキが止まらない。


 早く週末になればいいのに。


 ゆずるさんからもらったネックレスをギュッと握りながら目を閉じる、早く会いたい。
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