捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
「ねぇ、千佳。さっきの人って昌也くん?」

「うん…。ちょっと話した。スマホが盗まれたから連絡できなかった、だって。2年間何もしなかった理由にはならないけどね。」

「そっか。」

「もう終わったこと。昌也にも話したくないって伝えてきた。」

「それでいいの?」

「うん。盗まれただけで私とのコンタクト絶ったってことがわかったから。同じ病院で働いていたんだよ。本気で知りたければ私の連絡先なんて聞く手段いくらでもあったよね。病院の番号?ネットに載ってるよ。いくらでもやり方はあったはずだよ。」

「そうね。」

「ごめん、もうこの話は終わりにしよ。」

「そうだね。ごめんね。ひとまず千佳の家に行こう。昨日のままだよね。私もついていくから。」

「うん。今日はうちでお昼食べよ。」

「さぁ、ともくん。歩こうか。」

声をかけると疲れたのか首を振る。

「いー!」 

「おや、いやってこと?あらあら。仕方ないなぁ。まほちゃんところにおいで。まほちゃんが抱っこしてあげるよ。」
真帆が手を伸ばすと智也は手を伸ばす。

「ともくんは可愛いなぁ。まほちゃん、ともくん大好きよ〜!」

そういうと智也も真帆の胸にスリスリする。

「智也はまほちゃんがすきなんだよね〜。」

智也はまだ返事はできないが真帆に甘える姿が好きって言ってる。

子供は全身で好きが表現できて羨ましい。
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