捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています

生命

うぅ…気持ち悪い。
なんだか二日酔いみたいにずっと気持ち悪い。
レモンウォーターを飲むとスッキリするけど少しするとまた繰り返す。

まさか…

まさか…、だよね。

看護師としての私はそうだと言う。
でも…信じられない自分がいる。


どうして今??


生理は2ヶ月前にあった気がする。
そのあとは無いかも…。

私はどうしてもその可能性を頭から拭い去ることができず仕事帰りにドラッグストアに寄った。
初めて買う検査薬。
間違いってことがあるかもしれない、と2回分と言うパッケージを買う。

恐々トイレに行き検査をしてみる。
5分待って、と書いてあるがすぐに小窓にラインが2本入った。

陽性ってことだよね…。
どうしよう。

私は慌てて昌也にメールを打った。
『何時でもいいから連絡して!待ってるから』と。

でもその日のうちに連絡は来なかった。
医師である昌也は多忙を極めることは分かっている。

でも3日経ってもメールの返信さえ来ない。

『大事な話があるの。忙しいのはわかってるけど少しでいいの。話がしたいの。連絡待ってる。』

昌也からの連絡を待つ間もつわりは酷くなる一方。
水分も取れなくなってきている。
シャーベットしか食べられない。
仕事をしていてもフラフラする。
こんなことしてて赤ちゃんは大丈夫なの?
不安でたまらなくなる。

あれからまた3日経っても昌也からの連絡は一向にこない。

痺れを切らして電話すると、使われておりません、のガイダンスが流れた。

え?!
どう言うこと?
メールも送れてなかったの??

私には全然わからない。
どうして携帯が使われてないの?
昌也への連絡手段が途切れてしまった。

昌也から連絡が来るのを待つのみになってしまった。


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