捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています

一緒に暮らそう

翌日。

俺は大きな旅行鞄に数日分の着替えを入れ仕事に向かう。

医局に着くとみんなに旅行か?と言われる。

ハハハ…と誤魔化す。

ま、普段の日にこんな荷物抱えてたらなんとなくみんなも察するだろうけどな。

土曜日に緊急オペした人も経過は順調。

今日も遅くなったが無事終わった。

荷物を持ち、千佳の家へ向かった。

まだ智也は起きており、俺が行ったことで興奮させてしまったようだ。

俺がご飯を食べたあと30分くらい一緒に遊ぶと流石に眠くなったのか、布団に連れていくとすぐに寝息が聞こえてきた。

「昌也、疲れてるのに遊んでもらってごめんね。」

「智也と遊べて嬉しいからいいんだよ。返って疲れも取れる。」

「そう?昌也お風呂沸いてるよ。」

「ありがとう。」

お風呂から出ると千佳はお茶を出してくれる。
平日は何となく飲む気にならないのを知ってるから。
もちろん、飲む時もあるが仕事柄お酒は控え気味だ。

千佳も隣に座り一緒に果物を摘みながらテレビを見る。

なんかいい…
すごくいい。

千佳はテレビを見ながらボーッとしている。

俺は千佳を抱き寄せ、耳元で囁く。

「抱いていい?」

千佳はボーッとしていたのに急に目を覚ましたように驚いていた。

でも、小さく頷いた。

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