LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
同じ部署
結婚パーティーから1ヶ月。


最近、朝と夜がめっきり寒い。


今日の妊婦検診で、私と篤さんの子供の性別が分かった。


その夜。


「女?
だろうな」


篤さんが帰って来てから、
一緒に夕飯を食べている時にそれを伝えた。


篤さんは、やっぱりな、と感じでそう口にしている。


私は前回まだ分からないと言われた時から、女だとはどこかで思っていた。


男の子は、わりと早い段階でハッキリと分かるみたいなので。


だから、今回も、お医者さんは、多分女の子だと思うんですけど、とちょっとあやふやな言い方だった。


ただ、篤さんがお腹の子供が女の子だと思っていた理由は…。



「俺、種違いの姉貴が二人で、腹違いの妹が四人で。
姉貴達の子供も、合わせて今5人居んだけど、全員姪っ子で。
んな俺の子は、ぜってぇ女だろ」


まだ全然お腹も目立っていなかった頃、
性別どっちだろうね?と篤さんと話していた時に、そう言っていた。



「男の子が良かった?」


今、性別が分かり、篤さんに思わずそう訊いてしまう。


その声が、ちょっと沈んでしまう。

篤さんを取り囲む環境がそうだから、もしかしたら、男の子が欲しかったんじゃないかと。


「まぁ。
やっぱり、女は色々心配だろ?
誘拐もそうだし、変な男と付き合ったり。
それに、女だったら男みたいに殴ったり出来ねぇし」


その理由は、私をガッカリさせるものではなく。


むしろ、お腹の子供が女の子で良かったと思った。


父親である篤さんに、それだけ愛して貰えるんだって。

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