君と旅の途中















何とかそう答えると、再び部屋に戻った。


















足に力が入らなくて、勢いよくベッドに座り込んだ。



















ぐっと唇を噛み締めて、手で顔を覆った。




















十五歳、そして入学式。




















タイムリープ前の俺は、高校二年生の十六歳、秋だった。




















つまり……俺は一年前の春にタイムリープしたってことか。





















そう結論付けると、俺は指の隙間から天井を見つめた。















< 98 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop