きらめく星と沈黙の月

重大な秘密


─2月下旬


夢の舞台まであと1ヶ月を切った。


運命のイタズラなのか、初戦は湘桜に決まった。


「何十校も出とう試合で、何で湘桜と当たるかな」


大雅はブツブツ文句を言っているが、決まってしまったことは仕方ない。


「前向きに考─」


「ポジティブに考えれば、湘桜を知り尽くしてる大雅先輩がいるってことは相当有利な試合ですよ!元気だしてください」


………。


わざと私に被せて話したんじゃないかと思えてくる。


いつまで経ってもこの女は私を目の敵にし、碧にベタベタしている。


ついには大雅にまで。


「せやなぁ…」


湘桜は順当に行けばベストテン4は固いチームだ。


何度も優勝を経験している。


藤北だって、初戦で負けるつもりはない。
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