きらめく星と沈黙の月
「それは……」


ここで迷ってしまう自分が嫌いだ。


甲子園よりも鈴宮さんの心と身体の方が大切なのに。


表沙汰にしたくないという気持ちが消えない。


「…それが答えです。この件は忘れてください」


「……それでいいの?」


「はい」


また、隠し事が増えた。


決して言えない隠し事が─。
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