朝はちょっと早く起きる。
その時間をこちらの法律やなんかの勉強に充てている。
レオンの家にきて、五ヶ月ほどが過ぎようとしていた。

「んー、ここ、ちょっとわかんないなー。
あとでレオンに訊こう」

レオンの仕事は最初聞いたとき、行政書士のようなものかと思ったけれど、正確にはどうも、さらに税理士と弁護士も兼ねたもののようだ。

……そう。
彼はここでは超エリートなのだ。
なので人間の私を一人前の獣として扱っていても、表だってバカにしたりする獣は少ない、というのもある。

「チハルー、朝食できたぞー」

「はーい!」

そろそろ今日の勉強は切り上げようかと思っていたら、階下からレオンの声が聞こえてきた。
片付けをして一階へ下りる。

「おはようございます、レオン」

「おはよう、チハル。
今日も早起きして勉強していたみたいだな」

テーブルの上にはサンドイッチの朝食が準備されていた。

「わからないところがちょっとあって。
あとで教えてもらえますか?」

「ああ、かまわない」

今日も向かいあって食事をする。
ライオンと人間が食卓を囲む、この世界ですらありえない光景だ。