ーー隣のアパートの一室から
子供の泣き声が絶え間なく漏れていた。


それがある日。。


ピタリ、と止まった。



朝、隣のアパートに出入りする大人達。



警察官ーー?


救急隊員ーー?



小さなブルーシートに包まれた何か。



ポロ、と見えた小さなガリガリに痩せた子供の手だった。








「また、虐待だって。
まさか隣のアパートがね。
餓死したみたいだよ、可哀想にーー」



それがーーーー始まりの合図だった。






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