導かれて、放れられない
「桔梗、まだまだ…終わらないからね…」
「はぁはぁ…え…?
でも、もう……」
「俺が望むなら、何でもするんだよね?」
鼻と鼻がくっつく位に顔が近づいている二人。
天聖が囁きながら、頬や口唇に軽いキスを落とす。

「はい…」
「ベッド行こうか」
「あ、あの…」
「ん?」
「シャワー浴びたいです…」
「ん。いいよ、行こ?」
天聖の上から下りようとすると、
「あ、待って!」
「へ?」
「放れたくないから、このまま…俺が連れてく。
俺が今から抱えるから、俺に足を絡ませてね!」
と言い、桔梗を支えたまま立ち上がった。

「重くないですか?私…」
「重くないよ。幸せだよ。くっついていられるなんて……」
風呂場に移動して、シャワーの下に下ろしたのだ。

シャワー後もやはり抱きかかえられ、ベッドまで移動しそこでも天聖の上に跨がった。
そのまま何度も果てた、二人。
「可愛いなぁ…桔梗」
「はぁはぁ…
もう…身体が、動きません……」
「ほんとだ…身体がピクピクして震えてる……
可愛い~」
「天聖さんは大丈夫なんですか?」
「うん、平気。
でも、桔梗は辛いよね。休もうか」
「はい…伝わりましたか?私の気持ち……」
「うん、ちゃんと伝わったよ。
嬉しい……!
でも、俺の方が気持ちが強いけどね。
こんなもんじゃないから…俺の愛情」

< 37 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop