導かれて、放れられない
狂熱
こんなはずではなかった。

天聖を愛している。

キリッとした顔、見つめる熱い眼差し、抱き締める力強さ、心地よい声………
全てを━━━━━━

再会したあの日。

“やっと、逢えた”と息ができない程の熱い感情。

それも本当のことだ。

でも、天聖が両親を殺した。

そんなことを簡単に受け入れられるわけない。
許せるわけない。


「どうして、再会したんだろう」



「んーわかんない。
でもそれこそ“運命”でしょ?
ただ確かなのは、俺達は残酷な運命に導かれてここにいるんだよ。
だから、もう二度と………
放れられないよ」

「そうですね」


「だからね、桔梗。
いっそのこと、一つになってしまおうか?」

「はい…」







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