導かれて、放れられない
「んん…待って……」
そう言って、桔梗に向き直る天聖。
「え……?嫌だったですか?ごめんなさい…
つい、身体が勝手に……」
「ううん…違うよ。気持ちいい……
でも、俺がしたいから。
まず、俺にいっぱい愛させて?」

再びベットに押し倒された桔梗。

「桔梗の弱いとこ、知りたいな」
そう言って、天聖の口唇や手が身体を滑っていく。
「んんっ…やぁ……」
「ここ?」
「やっ……あ…んぁ…」
「やっぱ、ここだ……
フフ……可愛い…可愛すぎる……!」
「天、聖…さん、おかしくなりそ……」

「おかしくなろ……?
大丈夫…こんな可愛い桔梗、もうこの先誰にも見せないから……
ほら、繋がって…もっと、おかしくなろ…」
「━━━━━!!
んんっ……んぁぁ…あぁ…」
「桔梗…桔梗…好きだよ…好きだ…」
指を絡め合って繋ぎ、ひたすら愛し合う。

「天聖…さ…んぁぁ…私、も、好きぃ…」
「桔梗…俺を見て…?
誰に抱かれてるか…ちゃんと…見て…」
「あ…あぁ…天聖さ……」
「そう…俺に、俺だけに……ずっと、愛されて…!
もう…二度と……放せないから…」
そして、二人は果てた。

「ねぇ…今桔梗がつけてるピアス、外していい?」
「え?あ、はい」
ベットにもたれて座っている天聖の足の間に挟まれている、桔梗。
後ろから優しく天聖が、桔梗のピアスを外した。

「代わりに、これつけて?」
天聖は右耳につけていたピアスを外し、桔梗の右耳につけた。
「これ…」
「俺のピアス。
ワガママだけど、これだけつけてて!
俺のモノって証だから!」
そう言って、桔梗の右耳にキスをした。
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