あたしはセブンー秘密の花園ー

スピンオフ。

数日後サンドイッチを食べながらレイチェルお嬢さまは感慨深げに言いました。

「Rにより、つまり統計的な解析により物事はどこまで明らかとなるのだろうな」

わたし、セブンは少し考え込みます。
物事をあきらかにする、というのは必ず将来の応用(スピンオフ)を含んでいるはずです。逆に言えば、統計的な解析というのは「目的」があり、それが統計的な解析により明らかにされる、といったものでなければなりません。

ナイチンゲールはどうでしょうか？
医療統計や生物統計、経済的な統計はそれは人間の社会に属したものであると考えられています。もともと統計は事業や社会に貢献するために考案されたものだからです。

つまり、いわば技術的な応用を考慮するために、たとえばですが、統計学の教科書を読むのでしょう。しかしその肝心の人間や社会といった存在はどこに向かうのでしょうね。