私、お金持ちになっちゃいました!?
8話




8話 *抱きしめられちゃいました*




あれから1ヶ月
季節は10月半ば


そろそろ枯葉が
舞い始める季節です。



私、東雲 千秋の通う高校は
晴天のもと、無事に文化祭の
開催式を迎えることに成功しました。



今日から2日間精一杯楽しみます!!
この際、あんな変な女のことなど忘れて…




開催式終了後ちょっとした
実行委員の集まりを終えて
刹那と一緒に教室まで
戻ってくると




「おい」



ドスの効いた声が
教室中に響き渡る



クラスの中心に立つ人物



それは松韻 綺羅ーーーーー。



その光景に思わず笑いそうになるのを
必死に堪えて隣の刹那を見やる



すると我慢する気すらなく
大笑いした刹那を綺羅が
キッと睨みつけた



「てめえも着るんだよ」



そう言って刹那の首根っこを掴むと
裏に連れて行き…



「あっ…やめっ」


「そうかそうか。こうして欲しいんだな?」


「あっ…!そ、そんなとこ触るな!」



何とも卑猥極まりない声が
教室中に広がっていたーーー。



「あの人たち何をしてるの?」



後から現れた莉桜が2人の
意味深な会話を聞いて顔を
引きつらせたのは言うまでもない。
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