下弦の月
第二章

再会

あれからーーー、




早いもので7年の月日が流れていた。






私は、大学を卒業して学芸員になる道もあったし……



なるつもりで史学科に進学したんだけど、




タイムスリップを経験して、たくさんの戦争を見て体験して。




あの時代では助かる命も救えなかったから、

少しでも多くの人を救いたくて。



歳三さんがまだ江戸にいた頃。



薬の行商をしていたのもあって、



もしかしたら……



歳三さんも生まれ変わって、同じ業種をしているかも知れないと思ったから。




製薬会社に就職した。






就職したばかりの頃は、全く薬の知識なんてなく。




ただ、先輩の後に着いて回る日々だったけれど。




薬の事を、気さくな先輩達に聞きながら知識を着けて。




7年経った今、やっと一人立ち出来た。




まだまだ…だけど、先輩達の助けられて。




何とか頑張っている。
< 95 / 161 >

この作品をシェア

pagetop