ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「恋々愛は邪魔なんかじゃない」

優しい言葉にそっと梅乃くんを見上げれば、相変わらずの真っ直ぐな瞳と目が合う。

「恋々愛の部屋は男と別の階に準備するし、もちろん恋々愛が嫌がることはしない。何より、そこら辺の男より強い姉ちゃんもいる」

梅乃くん……。

私、また気を遣わせちゃってる。

……申し訳ないな。

-ペシッ。

あ……。

ふわふわの梅乃くんの赤髪がペタンと潰される。

頭を叩かれたのに対して、表情を1ミリも変えない梅乃くんは、頭を抑えながら叩いた張本人を振り返った。

「誰が男より強いよ。失礼ね」

梅乃くんの視線の先には、腰に手を当てて仁王立ちのお姉さん。
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