瞳の奥

2節

|ユグドラシル

朝起きたら、隣で蓮が寝ていた。
起こさないように起き上がろうとしたら蓮が動いた。

「おはよっ」

「おはよう。ごめん起こしちゃった?」

「いや大丈夫。それよりか抱き締めたい。」

言う前に蓮は私を後ろから抱くように引き寄せてきた。うん、事後報告だね。

「もう、言う前に抱き締めてるじゃん。」

「だって麗奈の温もりを感じたかったんだもん。」

その後は、抱き締めてる手を私の胸に移動させて揉んでくるから、蓮と体1つになりたいと我が儘を言ってみた。

「麗奈、好きだよ//」
「蓮、好き//」



暫くしてから二人で風呂入って、朝の準備をしていたら緊急ニュースが流れてきた。

『速報です。ユグドラシルと名乗るテロリスト集団が声明をあげました。画面切り替えます。』

私と蓮は見合わせて、蓮の膝の上に乗って蓮に抱き締められながら様子を見る。

『国民の皆さん、おはようございます。ユグドラシルです。
俺達は悪しき物を罰し、悲しみを抱く物を無くす世界を作るべく立ち上がった物達です。

政治家や警察、有名人など権力と財力に物を言わせて隠蔽してる人達を我々ユグドラシルは悪の鉄槌を下します。

尚、警察には1人とても心優しい人女性がいますので、その方に善悪を見定めて貰い、同じ警察に悪がいれば逮捕して貰いますし、我々ユグドラシルが悪となったら彼女の手で逮捕して貰います。

全ての時の終末は半年後』

そこでユグドラシルの声明が消えた。

私は怒りと悲しみで震えていて、蓮はしっかりと抱き締めてくれていた。

「蓮、私この手でユグドラシルを逮捕したい。警察として犯罪者を逮捕したい。」

蓮は抱きしめたまま私に深い愛をキスという形で示してくれた。
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