瞳の奥
２章：終末
週始めの月曜日。

私はいつも通りの時間に家を出て駅に行き、電車来るまでは携帯を見る。
あれから、また蓮からは連絡来ていたので、返事だけしておいた。

『昨日はどうしたの？今、駅だからいつも通りの時間には警視庁着くよ。』

するとすぐ返信が来た。
『俺の方こそ夜中に連絡して悪かった。嫌な予感したから。警視庁で待ってるよ。』

蓮は、いつも早くに出勤してるので今日も既に着いているのだろうか、警視庁にいると言う。
昨日のこと、きっと勘づいているだろうけど私は言うつもりは全く無い。改めて強く思ったのだった。

いつも通りの時間に駅に着くと、紗綾と会う。

「あれ？紗綾っていつもこの時間だっけ？」

「考え事してたら寝坊しちゃった。でも、間に合うから一緒に行こう。」

「うん、良いよ。」

警視庁に着くとフロアが別なので、紗綾とお昼に会う約束して別れた。
私は重い足取りで一課に向かう。

一課に着くと、これもまたお馴染みの光景で来てる人、まだ来てない人がいつも通りだ。

「おはようございます。」

「おはよう。」

私は部下に挨拶をして、席に着く。

「おはよう、麗奈」

当然と言えば当然なんだけど、隣の席の今一番話したくない人から挨拶されたので無視するのも変なので、挨拶する。

「おはよう、蓮」

ただ、やはり何か勘づいているのだろうか。私のことをずっと見てくる。

「どうしたの？」

「いや、なんでもない。」

蓮は自分の仕事に戻ったので私も準備し始める。
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