桜が舞い、君に出逢う。

犯人

翌日、黒くした髪をいじりながら、

アイツは私の席に近づいてきた。

「みーおちゃんっ!」

今日はいつにも増して機嫌が良さそうな声。

「何?」

つられて私もぶっきらぼうじゃない声が出た

ハッ と気づいた時にはもう遅い。

アイツはにまにまと、

嬉しそうに頬を緩めていた。

「…キモ」

「ひどーい!美緒ちゃんひどいー!」

「はいはいうるさい」

面倒になって、適当にあやす。
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