桜が舞い、君に出逢う。

母性本能

「音瀬くん、おはよう。…ごめんなさい、
読書に集中していて。」

「ううん、いいんだ!読書中に声かけちゃってごめんね!?」

そう思うならもう喋らないでよ。

「ううん、大丈夫だよ。」

会話は終了。顔を下げて読書を再開する。

「ねぇ何呼んでるの?」

ねぇ、もう喋りかけないで。やめてよ。

「如月 冴子さんの夜明の涙だよ。」

「へぇ、どんな話?」

「…恋愛小説」

もう話しかけないでよ。

「え〜!意外だなぁ、飛鳥さん恋愛小説とか読むんだ!?」

「うん。」

うるさい、喋らないで。

声を発さないでよ。

「あ、もうホームルームだ。じゃあね飛鳥さん!」

は?待ってふざけないでよ。

もうホームルーム?私の読書時間は?

音瀬 彼方…大っ嫌い。
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