俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
mission12 終わる、その時まで

そんな未来はクソ喰らえ

★★★







……なあ、なずな。



俺の目に映る景色の色を変えてくれたのは、おまえだと思っている。



約一年前まで、親父や兄貴に対する醜い劣等感だらけの俺を。

ちっとも見ようともしなかった自分自身を、冷静に見つめることが出来るように変えてくれたのは、おまえだった。

空を見上げるようになり、それを綺麗だと感じることが出来るようになったのも、おまえのおかげ。



かけがえのない、存在なんだ。



……そんなおまえとの明日が見えない未来だなんて、要らない。

信じたくないし、許されない。

おまえがいない未来だなんて、そんなものは……クソ喰らえだ。





そんなことを強く思った時、一瞬にして白い光に視界を奪われた。



そして、眩しすぎる光が消え去って、視界を取り戻した時。

俺は、さっきまでいた場所とは全く違うところに身を移していた。



目の前に広がる景色は、ただ白一色の世界で。

先程までいた高校の正面玄関前ではない。





(……ここは?)









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