俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

(マジか…)



翌朝、日の出と共に目覚めると。

腕の中で寝ているなずなの顔が、激ヤセからちょいヤセへと、一目見て明らかな変化があることに驚き、しばらく放心していたのは言うまでもない。

顔が色も良くて、幾分かふっくらしてる…。

劇的な回復…!




え。あの話、本当だったんだ。




仮説を立証させてしまった驚きに放心しかけながらも、ムクッと体を起こす。

すると、隣で寝ていたヤツも目が覚めたのか、モゾモゾと動いていた。

「うーん…」

「おはよ」

「……おはよ」



パチッと目が合った途端、ヤツは照れ臭そうに下に視線をずらした。

何だ、そのリアクション。らしくなくて、可愛いじゃないか。

こっちも照れ臭くなってしまうだろ。



まだ、このまま一緒にいたくなる。

…でも、そんな欲望は堪えて、ベッドから出た。



「学校行ってくる。おまえもまだ寝るなら部屋戻った方がいいぞ」

「……」

「…どうした」

「股痛い……」

「……」



張り切りすぎて、ごめん。







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