俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

その様子を見ていると、車のドアが開き、中から何人かスーツ姿の大人の男性が出て来た。

だが、知ってる顔の人達で、思わず「あっ」と声を洩らす。

すると、向こうも気付いたようで、ぶんぶんと手を振ってくるのだった。



「伶士くーん!」

「あ、綾小路さん!」



以前お世話になった、警察の特別班、超常現象調査室の綾小路さん。

助手席から降りて来たのは風祭さんで、こっちにペコリと頭を下げている。

後部座席から降りて来たのは…顔を知らない、初めての人だ。二十代半ばぐらいの青年。

誰?

あの二人といるから、警察の人なんだろうか。



すると、横でぽめが「わん!」と吠える。



なるみだ、なるみ!

たぶん、あのまぞくのコアをひきとりにきたぞ。



「へ……」



犬から情報教えてもらうって、何。

ぽめの知り合いか?



じゃなくて。



いやいや、そうだ。

綾小路室長らの来訪の目的、あの拾得物の回収であった。

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