元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
ティーパーティーで元婚約者を略奪した従姉妹と再会しました


「お嬢様、起きてくださいな、朝ですよ」

シャッと、カーテンや窓を開け、空気の入れ替えをしつつルーナは私に声をかける。

「…うん、わかってるわ。でも昨日帰宅が遅かったから。ね…あと、もうちょっとだけ寝かせてくれない?」

彼女の言葉に私は眠たい目を擦りながらベッドの中でそう呟いた。

「…お嬢様。今日はガーネット令嬢のティーパーティーに参加しなければならないのでしょう?そろそろ準備を始めませんと本当に遅刻してしまいますよ」

「…はぁ。そうだったわ。わかった、起きるわ」

ルーナの言葉に、私は今日行われる予定のティーパーティーのことを思い出した。

そんな私を横目にルーナは、

「ガーネット令嬢のことお嬢様少し苦手ですものね。それに、ティーパーティーは令嬢達の集まりですし、ノエル様も参加できませんし」

同情するような視線を投げかけた。

「…ノエルのことは置いておくとして…確かにガーネット令嬢はちょっとだけ苦手なタイプだけれど皆が思ってるほどじゃないわよ?…それにブラウン家のパーティーはなるべく出るって決めてるの」

ガーネット・ブラウン伯爵令嬢。

私と同じ伯爵家の一人娘であり、同い年ということもあり、昔から彼女とは何かと比べられることが多かった。

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