凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
出日和

side 虹輝

 
 新川さんへ誕生日プレゼントを渡した翌日、いつも通り早朝に起きて軽めのランニングをしたあと、シャワーを浴びて九時半に羽田空港に出社した。

 昨晩の雨が嘘のように空は青く澄んでいる。

 普段と同じ、なんら変わりない日常がすぎていく中で俺の心は妙に明るい。

「椎名さんおはようございます。今日はよろしくお願いします」

 俺が機長を務める羽田空港発ロンドン・ヒースロー空港到着のフライト便、その副操縦士にあたる紺野が今日も爽やかな笑顔で挨拶をしてきた。

「おはよう。こちらこそよろしく」

「椎名さん、昨日のアレどうなりました?」

 俺にだけ聞こえるように、こそっと耳打ちをする。

「無事に渡せたよ」

「ちょっと詳しく聞かせてくださいよ」

 真面目な顔をして言うものだから、もしかして違う案件か? と首を傾げそうになった。
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