~狂恋~夫は妻を囲う
「理由…教えてくれ!
結婚してたけど、久しぶりに彩羽に会えた。
離れたくない!もちろん、何かしようなんて考えてるわけじゃないよ!
でも挨拶くらいなら━━━━」
「堅一!!」
バン━━━━━!!!
パリーーン!!!
洋武がテーブルを勢いよく叩き、テーブルの上の水の入ったグラスが床に落ちて割れた。

「…………」
店内が騒然となる。

「彩羽が傷つくことになる」
「え……?」
「これが理由だ……
頼む、手を退いてくれ……」
「わかった……」

“彩羽が傷つく”その言葉で堅一も静かに洋武の要望を受け入れたのだった。
そして次の日、堅一は引っ越したのだった。



「引っ越し?」
「うん、まだ引っ越して来て三・四日だよ?
おかしいよね…?」
魁聖に堅一がもう引っ越したことを話す、彩羽。

「うーん。仕事関係とかでじゃない?
転勤したけど、またどっかに行けって言われたとか?」
「そっかぁ。残念だなぁ~」
「は?残念…?
まさか、彩羽……」
「え!?ち、違うよ!
同級生に久しぶりに会ったから、話がしたかっただけだよ!ほんとだよ!?
変な意味はないよ!」

「彩羽~!」
「は、はい!」
「ベットにレッツゴー!!しよっ?」
「え!?今…ご飯の途中……」
「フフ…まさか、嫌?」
「ううん。そうじゃないよ」
「ご飯は後から温めて食べれば問題ないよ。
でもね、彩羽とは今愛し合わないと俺は壊れてしまうよ。
さぁ…どうしようか?」

「ベットに行きます」
魁聖のただならぬ恐ろしい雰囲気に、そう言わざるおえない彩羽だった。
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