「洋武くん?どうしたの?急に」
「うん…
大切な話があって………」
後日、魁聖の仕事中に、洋武がマンションに訪問してきた。

「何?」
「一緒に来て?」
そう言って、彩羽の手を引っ張った。

「え…!?
だ、ダメだよ!?
魁聖に叱られる!
洋武くんも、怒られちゃうよ!?」
彩羽はあの時の恐ろしい魁聖を思いだし、ブルッと震えて洋武に言った。

「彩羽の為なんだ!
俺はもう……大切な彩羽を魁聖の元に置いておきたくない!!」
「え……」
「ごめん!ちょっとだけ、我慢して?」
「え!?」
ゴッ━━━━━!!!
「うっ…!!」
洋武は彩羽の腹を殴り、気絶させた。

そして彩羽を抱き上げ、マンションを出た。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「んんっ…」
彩羽が目を覚ますと、知らない部屋にいてソファに横になっていた。

「ごめんね…こんな乱暴なこと……」
「洋武くん、どうして?」
「彩羽」
「ん?」
「これから俺が話すこと、全然真実だから!
何の誤魔化しも、嘘もないから!
話を聞いて?」
洋武の決意をしたような、真剣な表情に彩羽も洋武に向き直った。

「彩羽、俺……お前が好きだ」
「え……」
「ずっと好きだった。堅一とつき合ってる時も、実はお前を想ってたんだ」
「え?じゃあ…聖子との結婚……」
「俺と聖子は、お互いの利益の為に結婚したんだ。
俺は朝陽会の組長になりたくて……
聖子は、クラブのママになりたくて…」

「嘘……」