「結局、彩羽にどう思われるか考えてる。
俺や元彼を殺したら、彩羽に軽蔑されるんじゃないかとか。
彩羽を守りたいなんてカッコいいこと言って、自分自身を一番大事にしてんじゃん!」
「………」
「もちろん、それを悪いなんて言わないよ。
俺だって、自分の為に彩羽を手放さないんだから!
だから、洋武には無理!!
彩羽を守ることも、愛することも……」
「………そう、かも、な…!」


「洋武、本当に大好きだったよ!
でも、もう…二度と会えないね。
彩羽は“俺が一生”幸せにするよ?
だから、安心して地獄に堕ちてね!」

そう言って、彩羽を抱き上げた魁聖。

「バイバイ、洋武」



そして、部屋を後にした。

その次の日のニュースで、洋武が自殺しているのが発見されたと報道された。



「いろちゃん」
「ん?」
「これからも、ずっと傍にいてね!」
「うん。
その代わり、もう二度と……」
「大丈夫だよ?」
彩羽がいなくならなければ。
彩羽が一生、俺のモノでいてくれたら。
もうあんな残酷なことは起きないよ!」




朝陽 魁聖は最低の人間だ。
まさか、この可愛い夫が自分を囲う為に残酷な行為を繰り返していたなんて、夢にも思わなかった━━━━

いや、違う。
彩羽はどこかで、察していたのかもしれない。

彩羽も結局自分が一番大事で、魁聖に依存しているが故に放れないのだ。




もしかしたら誰でも、自分が一番大事なのかもしれない。
いや、自分を大事にすることが“生きること”なのかもしれない。





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