誘惑の延長線上、君を囲う。
真実を知りたい
初夏は新たな就職先、日下部君の事、怒涛の様に生活に変化が訪れた。新しい生活にも慣れて、日下部君との関係性も変わらないままに秋になった。

「芋煮会……?」

「今年は総務部の企画。毎年、年替わりで担当部署が入れ替わるの。されで社内行事を企画するんだけど、今年は芋煮会だって……」

社員食堂の入口にある社内掲示板に張り紙がしてあった。昼食を食べに行く時に目に入ってしまい、立ち止まる。

「佐藤さんも一緒に行こう。和気あいあいで楽しいよ」

にこにこしながら話をするのは、Иatural+広報担当の小嶋 澪子さんだ。小嶋さんは彩羽コーポレーションの広報担当で、小柄で可愛いのに仕事をバリバリこなしているキャリアウーマンタイプ。他の部署の広報も掛け持ちしていたらしいが、仕事量が増えて来たので、近い内に専属になるそうだ。本社勤務の時には仲良くして貰っている。

「小嶋さんも行くなら、行こうかな?」

「きっと綾美ちゃんも日下部君も行くよ。芋煮会と言う名の飲み会だから」

芋煮会と言う名の飲み会なのか。……だとしたら、確かに二人は行きそうだな。小嶋さんと芋煮会の話をしながら、社長食堂で昼食を取る。本日は和食で、鯖の味噌煮定食にした。肉じゃがも付いていて、ボリューム満点。
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