【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない
第一章 この結婚嫌です!

第一章 この結婚嫌です!





昔々ある所に結婚を約束した愛し合う男女二人がいました。
二人は20歳前半。 運命的な出会いを果たし、互いに好きになるまで時間は掛かりませんでした。

しかしその運命は非情な物で、環境の違い身分の違いによって周りの大人たちに愛し合う二人は引き離されてしまったのです。

二人は別れを選びましたが、別れ際一つの約束をしました。


「互いの子供同士を絶対に結婚させよう」
時は流れ二人は互いに別々の人と結婚をしました。

しかしまたまた運命は非情なもので、二人の下に生まれた子供は女の子同士でした。
それが約50年前近くの話。


半世紀近くの時を経て、その約束をした男女。

つまりは蓮見(ハスミ) るり子の孫娘である私、蓮見 真凛(マリン)
市ヶ谷(イチガヤ) 孝守(タカモリ)の孫息子である 市ヶ谷 伊織(イオリ) は決められた運命の星の下出会う事になってしまうのだ。


時間は遡る事一ヵ月前になる。

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