イケメン御曹司の甘い魔法
3年後


-------------3年後-----------


「優斗さん、急ぎましょう。お義父さんたちの飛行機が到着しますよ。」

今日は3年ぶりに、お義父さんとお義母さんがパリから帰国する予定だ。

初孫に会いに来たのだ。

私達のところに、もうすぐ1歳になる天使が舞い降りていたのだ。
名前は『一花』。

優斗さんは、もう過保護な父親になりつつある。
一花に彼氏が出来たらどうしようと今から悩んでいるくらいだ。

最近は“パパ”と一花が話すようになり、優斗さんはもう溶けそうになっている。
それはお義父さんたちも同じで、リモートで一花と話すことがほぼ毎日の日課となっている。


空港で一花に初対面した時は大変だ。
孫の取り合いになっている。

「一花、おじいちゃんだよ!」
「一花ちゃん、おばあちゃんの方が良いわよね!」


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