【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
【2.一夜の過ちの結果】


「ちょっと……!高城あおっ……んんっ!?」

 高城藍に引っ張られ連れて来られたのは、とあるホテルの一室だった。
 そしてそのままもう一度、今度は少し乱暴に口付けをしてきた。

「ねっ、ちょっと……。何するのっ!」  

 体を押してみたけど、びくともしなくて……。男の人の力に敵うわけはなかったのだ。

「ねぇ、やめてっ……」

 だけどお酒をニ杯も飲んでいたわたしは、少しばかり酔ってしまっているようで、イヤだと思っているのに体が素直に言うことを聞いてくれない。
 そしてそのまま何度もキスをされて、もうされるがままの状態になっていた。

「透子は必ず、俺のものになる」

 その時のわたしは、その言葉の意味を全く理解出来なかった。

「透子……」

「ちょっと、待って……」

「待たない」

 酔ってるとはいえ、こんなことありえない。そもそもそんな関係じゃないのに……。

「透子……。これからたくさん、お前のことを愛してやるからな」

 そんな甘い言葉を、耳元で囁かれたわたしは……。

「あ……おい……っ」

「透子……」

 その日、そのまま酔った勢いで、高城藍と一夜を共にしてしまったーーー。
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