✾~クールな天才脳外科医と甘~い極上の結婚を~✾
__明るい……カーテン閉め忘れた?

……でも良く寝た~。

気分爽快でチャージ完了!

伸びをしてゆっくり目覚めるとやけに天井が高いのに気付いた。

辺りを見回すと白と青が基調色の部屋の中央に置かれたクイーンサイズのベッドに一人横たわっていた。

ハッ! とふかふか高級布団をめくり肌触り抜群のバスローブと下着着用を確認し、ホッと一息。

そのまま記憶を巻き戻すと、入浴中に寝てしまい外から呼ばれて慌ててバスタオルで体を拭き、バスローブ姿で飛び出したのを思い出した。

彼は、そんな私を優しく手招きしてソファーに誘い長い足の間に座らせ、丁寧に髪を拭きドライヤーで乾かしてくれた。

私は、まさに恋人気分でボーッとされるがまま至福の一時を味わっていた。


『いい香り。……今夜は、初めて同じ香りだな』


朝陽君は、頭上から髪にキスすると、キュッとバックハグしてそう告げた。

私は、一瞬で頬が燃え盛りドキドキの渦に巻かれ硬直し、何も返す言葉が出てこなかった。


『……可愛い』


朝陽君は、そんな私を左から覗き込み軽くキスを落とした。

そして抱き締めたまま髪に頬を寄せた後、バスルームへと消えて行った。
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