✾~クールな天才脳外科医と甘~い極上の結婚を~✾
プロポーズ
三連休最終日の黄昏時、名駅から徒歩十分に所在する複合施設の高層階に位置し、全客室から素晴らしい展望を楽しめるというラグジュアリーホテルに到着。

朝陽君を勝手に空港まで迎えに行く気でいた私は、速攻で出掛けられるよう午前から準備していたのに一向に連絡が取れずふて寝していた。

後に夕陽が空を暖色に染め出した頃、やっと連絡が入り飛び起きた。

既に名古屋に戻っていたと聞き落胆するけれど、夜景ディナーのお誘いに瞬時に桜色オーラに!

速攻部屋を飛び出した。

度々、鈍感&単純とからかわれるのも納得……ううん、恋する女なら世界共通皆姉妹。

好きな人に誘われたら、すぐにでも飛んで行きたいもの。

しかも夜景が綺麗な憧れのラグジュアリーホテル。

足取りは、いつも以上に軽くドキドキソワソワしながら早足で向かった。

約十分後に到着、一階の複合施設に入るなり化粧室に向かいメイク等整えいざ出陣!

高鳴る胸に手を当てながら三十一階エントランスに上がり、約三十Mの吹き抜けが印象的なロビーに降り立った。

天井を見上げると照明が星空のように輝き、エレベーターのガラスには星屑が集い天の川のようなデザインが描かれていた。

神秘的な空間にうっとり見惚れていると、後方から私を呼ぶ朝陽君の落ち着いた声が聞こえてきた。
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