【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
◆入学早々目立っちゃってます
どうしよう。ついにこの日が来ちゃった……!


ピカピカの新しい制服に身を包み、鏡の前で髪型をもう一度整える。


今日は、音羽学院の入学式の日。


この学校に通うのはずっと憧れだったから、もちろんすごく楽しみなんだけど、やっぱり緊張する。


だって、音羽学院と言えば、全国から優秀な生徒が集うといわれる学校で、とにかく才能あふれるすごい人ばかりだっていうし、お金持ちのエリートだらけだっていう噂だから。


そんな学校に奇跡的に受かって通えることになったのはいいけれど、私自身はパパが四ノ宮グループという大きなグループ企業の会長だというだけで、特に取り柄があるわけでもない普通の子だし。


周りからは「お嬢様」と言われて育ったけれど、きっとこの学校にはもっとすごいお金持ちや、優秀な人たちがいっぱいいるんだと思う。眞白くんや楓くんだってそうだし。


それなのに、パパが過保護なせいでボディガードまでつけてもらっちゃって、なんだか本当に大げさで恐れ多いよ。



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